ブルックナーの交響曲全集

 以下ではブルックナーの交響曲10曲(00番とテ・デウムを除く0番~9番)について、2枚のCD(全て中古廉価盤)を取り上げています。「決定盤」とか「畢生の名演」といった観点は全くありません。あくまでも自分の「好み」での選択ですが、2枚を対比して聴いても面白いと思います。
 
 全集の購入は悩みましたが、いまはインバル盤とカラヤン盤を聴いています。インバルの原典重視主義とカラヤンの良い意味での機能主義が好対照です。
 1986~87年にかけてドイツに滞在し、地元フランクフルトでインバルをよく聴きました。インバルは、当時、当地にあって既に大きな盛名を得ており、のちに日本でも大きく取り上げられることになりますが、原典を忠実に読み込む流儀は、自由なデモーニッシュ主義とは一線を画し新鮮な印象を受けました。
 カラヤンをはじめてライブで聴いたのは1970年の大阪万博で、ベートーベンチクルスでした。ブルックナーは若き日から厖大なレパートリーに挑戦したカラヤンにとって、後期での録音が多いと思いますが、通番で聴くと、やはりこの指揮者の類い希な能力に驚かされます。1曲宛では他に個性的な名演が多くカラヤンは後景に引いて見えますが、ブルックナーに限らず、全体を通底しこれほど均一なクオリティを保証してくれる演奏は少ないでしょう。「音楽が美しすぎて、解釈が浅い」といった批判をする向きもありますが、ブルックナーの音楽の美しさ(雄渾さを含めて)をここまで表現できればそれ自体、好悪を別にしてたいしたものだと私は思います。 
 
Symphonies #1-9/Deutsche Grammophon 429648-2
Herbert von Karajan /Berlin Philharmonic Orchestra
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