ブルックナー/メモランダムⅧ② 交響曲第1番

Bruckner: Symphony No.1
<>SYMPHONY NO.1 IN C MINOR

  1. Allegro molto moderato
  2. Adagio
  3. Scherzo. Lebhaft
  4. Finale. Bewegt, feurig

 サヴァリッシュ/バイエルン国立管弦楽団の演奏。私はシャイー盤とこのサヴァリッシュ盤を良く聴いています。ブルックナーの第1番は、ブルックナーがリンツで初演し、その稿である<リンツ版>とその後、ほぼ四半世紀をへて作曲者自身が大きな校正をくわえた<ウイーン版:作曲者晩年の1890/1891年改訂>があります。シャイーはウイーン版によっていますが、ベルリン放送響の音質はブルックナーによくあっていますし、シャイーは「あえて、ウイーン版で勝負!」といった意気込みが感じられ、緊張感溢れる演奏です。

 一方、サヴァリッシュのリンツ版による演奏は、慣れ親しんだバイエルン国立管弦楽団と息がぴたりを合っていて安定感があります。楽章別の演奏時間が版によって相当違いますが、若きブルックナーの並々ならぬ交響曲への意欲を感じるという意味で私はリンツ版が好きです。サヴァリッシュはブルックナーの交響曲では現状、知られる限りではこのほか4,5,6,9番などを録音していますが、特に6番は名演の誉れの高いものです。

 引退を表明したサヴァリッシュは、親日家で何度も来日し多くの素晴らしい成果をN響と残してくれましたが、日本では、あまりに人口に膾炙しすぎたせいか、かえって有り難みが薄れていますが、欧州ではまぎれもない「巨匠」です。私は0番でショルティが気に入っているように、この1番でもサヴァリッシュの端整なアプローチが作品の完成度を少しく高めているように感じることがあります。

 

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