ブルックナー//メモランダムⅠ ⑤ー5 最近のお気に入り 交響曲第5番

 コンヴィチュニー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のブルックナー 交響曲第5番 変ロ長調
録音:1960年DENON(国内盤 COCO-75402/3)

 コンヴィチュニーのブルックナーの交響曲は、
■第2番(1951年モノラル) ベルリン放送交響楽団
■第4番(1963年ステレオ) ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
         他に、ウイーン・フィル、チェコ・フィルの録音もあり
■第5番(1960年ステレオ) ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
■第7番(1958年モノラル) ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
■第8番(1959年モノラル) ベルリン放送交響楽団
■第9番(1962年ステレオ) ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
などが知られている。 しかし、この人は地味だから発掘未了の演奏がライヴを含めもっとありそうにも思う。
コンヴィチュニーでは8番、そして最近は7番もよく聴くが、ここでは5番を掲げる。どっしりとした厚みある音響が満ちていく。テンポは第3楽章を除き、全般に鷹揚としており、ゲヴァントハウスの弦楽器のとても自然で滑らかなれど、どことなく淡くくすんだ音色が実に魅力的である。管楽器の音色も8番とは違ってけっして出すぎず、刺激的でなく安定しており、そして両者の融合は見事である。

 全体に、7番、8番同様、意外性のないオーソドックスな解釈で、誰が演奏しているかを当てることは難しいような運行なのだが、個々の響きが重畳的に厚みをもって、徐々に迫ってきてだんだん感動へのエネルギーにこれが変換されていくように感じる。音楽の進行とともに、思わず引きこまれていく不思議な感興が湧いてくる。

 コンヴィチュニーのほかの演奏をあまり聴いていないので、その「流儀」について触れることはできないが、ことブルックナーに関する限り、「原曲のもつ良さを作為なく、あくまで自然に表現さえすれば、感動は自ずと随伴する」という確信に満ちているような演奏。そして、それを可能ならしめているのは、質量ともに「名器」と言うべき、歴史と伝統に培われた固有の音響をもったこの古きオーケストラを守り、育ててきた指揮者自らの強い自信があるからなのだろう。

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