ブルックナー//メモランダムⅠ ⑤ー9 最近のお気に入り 交響曲第1番

ブルックナー交響曲第1番ハ短調
ノイマン指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
:1965年12月13-14日、ライプツィヒ救世主教会(ハイランツキルヒェ)BERLIN Classics(輸入盤 0094662BC)

 ブルックナー探訪の面白さは、ときたまこうした逸品の演奏に出会えることだと思う。この第1番はワーグナーの影響が強いとも言われるが、第4楽章でベートーヴェンの第9のメロディの一部が垣間見えたり、また、第1楽章では第7と少しく共通するリズムの乱舞があるように聞こえる部分もある。
 ノイマンの演奏は、そうした面白さも反映しつつ、とにかく音が縦横に良く広がる。打者の手前でビユーンと伸びる変化球のように、聴き手の予想を超えて音がきれいに伸張し、それが次に心地よく拡散していく瞬間の悦楽がたまらない。また、丁寧に丁寧に音を処理していく。第4楽章などに顕著だが繰り返しも忠実に行うなど、ノイマンらしい総じてとても真面目で端整な演奏である。
  それでいて飽きさせないのは例えば第2楽章Adagio( 変イ長調)において、そのメロディの歌わせ方が絶妙でこよなく美しいこと、全般に程良いダイナミズムが持続することにある。陰影の付け方などはかなり工夫もあり、ここは「ベートーヴェン的」に演奏しているのでは・・と思わせるところもある。とにかく嵌って何度も繰り返し聴いている。文句なしの「名演」であり、現状、1番のベスト5に入るといっても大袈裟ではないと思う。感心した。
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