ブルックナーランキング ベスト 11~20

11.
ブルックナー:交響曲第4番<ロマンティック> ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (演奏者)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ベーム(カール)、ベーム(カール)、 ブルックナー (作曲者) (CD – 2009)
 
 ベームの4番は、その求心力ある演奏によって、この曲のスタンダード盤とでもいって良いものです。テンポのコントロールが一定でどっしりとした安定感がある演奏です。
 ベームはその著『回想のロンド』になかで、「ブルックナーのように孤独で独特な存在に対して、オーケストラ全体が目標を決めていることこそ決定的なことなのだ。もしも壇上のわれわれみなが納得してさえいれば、われわれは聴衆をも納得させずにはおかない」旨を語り、特にウイーン・フィルとの関係では、この点を強調しています。
 ブルックナーにおいて3番、7番、8番とも、ウイーン・フィルとのコンビではこうした強固な意志を感じさせます。同国オーストリア人の気概をもっての魂魄の名演と言えるでしょう。
12.
ブルックナー:テ・デウム、他 ヨッフム(オイゲン)、バイエルン放送合唱団、ホルム(リヒャルト)、シュターダー(マリア)、 ヨッフム(オイゲン) (CD – 2009)
13.
ブルックナー:交響曲全集(9枚組)/Barenboim Bruckner ダニエル・バレンボイム、ベルリン・フィルハーモニ管弦楽団 (オーケストラ)、 ブルックナー (作曲者) (CD – 2008)
14.
ブルックナー:交響曲第7番 ドレスデン国立管弦楽団 (演奏者)、ヨッフム(オイゲン)、ヨッフム(オイゲン)、 ブルックナー (作曲者) (CD – 2006)
 
  1976年12月残響豊かなルカ教会での収録です。第1楽章冒頭の「原始霧」といわれる微かな弦のトレモロについて、7番では他のシンフォニー以上に慎重な処理が必要なことをヨッフムは指摘していますが、その絶妙な出だしから緊張感あふれる演奏です。 また、この7番は全体の「頂点」が第2楽章にあり、後半は下降線をたどるという解釈にそって、第2楽章アダージョでは特に内省的な求心力のある演奏となっており、シンバルとティンパニーの強奏による「頂点」を形成したあとは諦観的なエピローグによって締めくくられます。全般にとても端整な音楽づくりにヨッフムは心を砕いており、それがリスナーの自発的な集中力を高める結果となっていると思います。 7番は比較的異稿問題が少なくブルックナーの「地」の姿が素直にでていると言われますが、この演奏を聴いていると、本来のオルガン演奏が管弦楽団に極力代替され、チェロなどの中声部は人声の合唱にちかい微妙な表情すらもっているようにも感じられます。特に、後半の2楽章では、金管の使い方が過不足ないようにセーブされており、またテンポも大きく動かさないことから、劇的な演出に慣れたリスナーには、物足りなさを感じるかも知れません。しかし、これが作曲家の意図をあくまでもくみとろうとする解釈なのだと思って神経をそばだてると、瑞々しい感性、静寂の深さに別の感動が湧いてくると思います。じっくりとブルックナーに親しみたいリスナー向けには最良の名演でしょう。
15.
ブルックナー:交響曲第6番 バイエルン放送交響楽団 (演奏者)、ヨッフム(オイゲン)、ヨッフム(オイゲン)、 ブルックナー (作曲者) (CD – 2005)
16.
Complete Symphonies 1-9 Eugen Jochum、Staatskapelle Dresden (オーケストラ)、 Anton Bruckner (作曲者) (CD – 2000)
 
 ヨッフムの偉業はなんと言ってもブルックナーの交響曲全集や多くの宗教曲集を残してくれたことでしょう。しかも、彼がブルックナーの交響曲や宗教曲を体系的、系統的に録音しはじめた頃は、誰も今日のようにはブルックナーへの熱い視線は送っていなかったと思います。 ヨッフムが第1回の交響曲全集を完成させたのは1966年ですが、その後に続く代表的な指揮者の全集をいくつか拾ってみると、ハイティンク/コンセルトヘボウ(63-72)、朝比奈隆/大阪フィル(75-78)、マズア/ゲバントハウス管弦楽団(74-78)、バレンボイム/シカゴ響(72-80)、ヴァント/ケルン放送響(74-81)、カラヤン/ベルリン・フィル(74-81)となりますが、この時にはヨッフムは2度目の本全集をドレスデン国立管弦楽団と収録済みですから驚きです。 4番や後期のブルックナーを定着させたのは、フルトヴェングラー、クナッパーツブッシュ、シューリヒト、ワルター、クレンペラーらの先人ですが、1~3番や5番の素晴らしさを一般に教えてくれたのはヨッフムの飽くなき挑戦あればこそと思います。 この値段ではなんとももったいない最高のブルックナー全集のひとつです。推奨します。

17.
ブルックナー:交響曲第8番 NHK交響楽団 (演奏者)、朝比奈隆、朝比奈隆、 ブルックナー (作曲者) (CD – 2003)
18.
ブルックナー:交響曲第3番《ワーグナー》 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (演奏者)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ベーム(カール)、ベーム(カール)、 ブルックナー (作曲者) (CD – 2009)
 
 作曲者の最終稿をベースとしたノヴァーク版(1958年「ブルックナー協会版」)を使用したベーム/ウイーン・フィルの演奏。アインザッツから、これは凄いぞ!と思わせます。1970年の録音ですがウイーン・フィルの瑞々しい音楽が充溢しておりこの年代の録音としては不足はないと思います。 演奏の「質量」の充実ぶりが本盤の決め手です。フルトヴェングラーやクナッパーツブッシュ時代のように、指揮者とオケが音楽にのめり込んでいく行き方とは異なり、クール・ヘッドな、しかもノー・ミスが前提の演奏ながら、抜群の構築力を誇ります。ベームのこの手法はかってのベルリン・フィルとのブラームスの1番などとも共通し、テンポは一定、それを与件としてダイナミック・レンジは最大限にとります。弦と管のバランスも申し分なし。音に丹念な「入魂」を行うこともベーム流。3番は何故か大家の名演の少ないなか、この1枚は現状まで、おそらくベスト盤といえる出来だと思います。 ベームが実は周到に準備した演奏でしょうが、彼はこれ以降、この音源をオーバーヘッド(再録音)する必要がなかったと思います。そうした意味では会心の演奏と自己評価していたのではないでしょうか。ベームの代表的なメモリアルであるとともに3番でベームが築いた金字塔とでも言える名演です。
19.
ブルックナー:交響曲第7番 大阪フィルハーモニー交響楽団 (演奏者)、大阪フィルハーモニー交響楽団、朝比奈隆、 ブルックナー (作曲者) (CD – 1987)
20.
Bruckner: Symphonies No.1 – 9 Guenter Wand、Koelner Rundfunk Symphonie-Orchester (オーケストラ)、 Anton Bruckner (作曲者) (CD – 2010)
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