ブルックナーランキング ベスト 1~10

以下はAmazonのブルックナー検索の1~100(本日)を示しています。
 
1.
ブルックナー:交響曲第8番 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 (演奏者)、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、クナッパーツブッシュ(ハンス)、 ブルックナー (作曲者) (CD – 1997)
 
 クナッパーツブッシュのブルックナーはその種類も多く、演奏、録音ともに良いとなると慎重なチョイスが必要な場合もありますが、ミュンヘン・フィルとの8番は素晴らしいものです(ライヴ盤もありますが本盤はスタジオ録音で音質は比較的良いと思います)。 クナッパーツブッシュは練習嫌いで有名、逸話を読むと特に気心のしれたオケではあえて斜に構えてそうしていたふしもあるようです。これはうがった見方では1回の演奏への集中度、燃焼度を高めるうえでの「方法論」といった視点もあるのではないでしょうか。深くえぐり取られるような音の「沈降」と一気に上昇気流に乗るような音の「飛翔」のダイナミクスの大きさは他ではなかなか聴けません。かつ、音が過度に重くならずスカッとした聴後感があります。音楽の設計スケールの大きさが「桁違い」で、こういう演奏をする人にこそ巨匠(ヴィルトゥオーソ)性があると言うのでしょう。歴史的な名盤です。
2.
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (演奏者)、ヴァント(ギュンター)、ヴァント(ギュンター)、 ブルックナー (作曲者) (CD – 2007)
4.
ブルックナー:交響曲第8番 シューリヒト(カール) (CD – 2007)
 
 シューリヒトで8番を聴く。おそらくスコアを読み尽くした深い解釈があるのだろう。83歳の老巨匠である、タクトの微妙な振れによる隠された手練れの曲つくりもきっと・・!?
 否、である。耳を傾けるとそうした通俗っぽい「思考の夾雑物」を一切合切、洗い流してしまうような演奏である。リスナーの全神経が音楽に知らぬ間に引きよせられていく。それ以前に、演奏するオーケストラの面々も、もしかしたら同じカタルシスの状況にあるのかも知れない。シューリヒトは一途に、只ひたすらに、ブルックナーの音楽空間にリスナーを連れて行ってくれる音楽の伝道師のようだ。
 クナッパーツブッシュを聴くと桁違いの音の設計スケールの大きさに驚くが、シューリヒトの演奏の「至高」とは、例えばアルプスの山稜を遠望しながら清浄な大気を胸一杯吸い込んでいるような幸福感にひたれるところではないかと思う。精妙かつ快活感ある名演である。
5.
ブルックナー:交響曲第9番 シューリヒト(カール)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (オーケストラ)、 ブルックナー (作曲者) (CD – 2007)
 
 日本には根強いシューリヒト・ファンが多い。自分もその末席に座しているなと思うこともある。いま、もう何度もお世話になっているブルックナーの9番を聴いている。
 なんとも精妙な音づくりに、これぞシューリヒトならではと膝を打つ一方、一種の「軽みの美学」は、待てよ、これってクナッパーツブッシュ的じゃないか?と感じることもある。あるいは両巨頭に<共通した部分>があるというべきか。後期3曲、7,8,9番は、両巨頭とも双璧の拮抗をみせる世紀の名演を残してくれている。どちらが上かはナンセンスな質問であり、リスナーの好みの問題といえるだろう。 軽快なテンポで、音楽を重くせず、オーケストラの溜まっていくエネルギーを、ヒラリ、ハラリといなしていくような独特のやり口にそうしたことを思う次第だが、その反面、クナッパーツブッシュは時に大爆撃のようなこともやってみせるが、シューリヒトの演奏は最強音でも独特の品の良い美しさを失わず常軌を逸することがない。
 「1958年公演直後のウィーン・フィル、クナッパーツブッシュ、シューリヒトとのヨーロッパ演奏旅行の楽団員用スケジュール小冊子」なるものがあるという(※1)。この2人の関係が気になる。
 シューリヒトは典型的な大器晩成型で、晩年になってから大舞台で活躍したので、クナッパーツブッシュの方が直観的にははるか年上に思えるが、実は、シューリヒトはクナッパーツブッシュよりも8才年長であり、しかも2年近く長生きしていることに驚く。◆カール・アドルフ・シューリヒト(Carl Schuricht, 1880年7月3日1967年1月7日
◆ハンス・クナッパーツブッシュ(Hans Knappertsbusch, 1888年3月12日1965年10月25日) ウイーン・フィルとの関係では、シューリヒトは、その活動の最盛期が、クナッパーツブッシュより後になるので、この「ヒラリ、ハラリの技法」は、もしかするとクナッパーツブッシュ流のウイーン・フィル操舵術を、シューリヒトが、その実、よく心得ていたからかもしれないなと勝手に思ってみたりする。
 ちなみに、この2人は、「難物中の難物」ウイーン・フィルのメンバーが心から敬したという数少ない生粋のドイツの指揮者でもあった。
6.
ブルックナー:交響曲第8番 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (演奏者)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ベーム(カール)、ベーム(カール)、 ブルックナー (作曲者) (CD – 2007)
 
   ベームのブルックナー交響曲第8番、終楽章。これは実に見事な演奏である。ブルックナーは当初、この交響曲を自信をもって書いた。しかし、ブルックナーを取り巻くシンパはこの作品について厳しい評価をした。7番は成功した。そのわかりやすさ、ボリューム感からみると、8番は晦渋であり、なんとも長い。ブルックナー使徒達は、8番での評価の低下を懼れて、いろいろとブルックナーに意見をした。ブルックナーは深刻に悩み自殺も考えたと言われる。悩みは続き、9番が未完に終わったのも、この桎梏からブルックナー自身が脱けられなかったからかも知れない。
 さて、ベームの演奏が見事なのは、ブルックナーの当初の「自信」に共感し、それを最大限、表現しようとしているからではないかと感じる。もちろん8番の名演はベームに限らない。このブログでも繰り返し取り上げてきたように、クナッパーツブッシュ、フルトヴェングラー、シューリヒト、クレンペラー、ヨッフム、チェリビダッケ、ヴァント、初期のカラヤンなど大家の名演が目白押しであり、どれが最も優れているかといった設問自体がナンセンスとすら思う。皆、このブルックナー最後の第4楽章に重要な意味を見いだし、魂魄の演奏をぶつけてきており火花が散るような割拠ぶりである。
 ベームの演奏は、そうしたなかにあってベームらしい「オーソドックス」さが売りかも知れない。テンポは一定、ダイナミズムの振幅は大きくとり、重厚かつノーミスの緻密さを誇る。しかし、それゆえに、「素材」の良さをもっとも素直に表出しているように思う。飽きがこない、何度も聴きたくなるしっかりとした構築力ある演奏。いまはこれに嵌っている。
7.
ブルックナー:交響曲第8番 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (演奏者)、ヴァント(ギュンター)、ヴァント(ギュンター)、 ブルックナー (作曲者) (CD – 2007)
8.
ブルックナー:交響曲第5番 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (演奏者)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ヴァント(ギュンター)、ヴァント(ギュンター)、 ブルックナー (作曲者) (CD – 2006)
9.
Symphonies 1-9 Bruckner、Karajan、 Bpo (CD – 2008)
 
≪カラヤンのブルックナー≫
 1950年代、日本でいまだブームが胎動するまえだが、ブルックナーのレコードはなかなか入手できなかった。フルトヴェングラー、ワルター、クナッパーツブッシュ、コンヴィチニー、ヨッフムらが先鞭をつけたが、カラヤン/ベルリン・フィル盤の8番が1959年頃にリリースされ、名演の誉れ高しとの評価を得た。
 1930年代から幅広い演目で多くのレコードを精力的に録音してきたカラヤンだが、ブルックナーの取り上げについては実は慎重な印象があった。いまでは全く考えられないことだが、「カラヤンはブルックナーが実は苦手なのでは・・」といった勝手な風説すら当時の日本ではあった。
 1970年頃を境に、この「風説」が一吹される。順番は別として、4,7,9番が相次いでリリースされ、その録音がベルリンの教会で行われたことから残響がとても豊かで美しく、ブルックナーのシンフォニーに見事に適合しており、これを境にブルックナーはカラヤンのメインのレパートリーと認識されることになった。
 その後、この全集がでて、カラヤンの評価は決定的となる。1,2,3,5,6番の正規録音はこの全集でしか聴けない。再録の多いカラヤンにあって、これは記憶にとどめておいていいだろう。いずれも非常にレヴェルの高き演奏で、カラヤンは3,5番は別の機会を考慮していたかも知れないが、概ね「これで良し」と一応の評価をしていたのではないかと考える。5番および6番については1楽章を欠いているがフルトヴェングラーの音源があるけれど、他はフルトヴェングラーの記録はない。カラヤンは密かに独壇場と思っていたかも知れない。
 晩年、ウイーン・フィルとの7,8番が出る。特に7番は、ブルックナーの作曲時のエピソード(ワーグナーへの葬送)に加え、死の3ヶ月前の最後の録音であったことから、カラヤン自身への「白鳥の歌」と大きな話題を呼んだ。オーストリア人カラヤンにとって、故国の大作曲家たるブルックナーは、むしろ特別な存在であったのかも知れない。なお、7,8番に関しては、この新録音よりも本全集所収の旧録の迫力を小生は評価している。
 全番に一貫するカラヤンらしい明晰な解釈、流麗な音の奔流、なによりもその抜群の安定感からみて、ヨッフムとともに全集決定盤の最右翼である。
10.
ブルックナー:交響曲全集(11枚組) ロベルト・パーテルノストロ、ヨハネス・クネヒト(合唱指揮)、ロイトリンゲン・ヴュルッテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団 (オーケストラ)、シュトゥットガルト・フィルハーモニア合唱団、 ブルックナー (作曲者) (CD – 2009)
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