ブルックナー 第8番 テンシュテット 備忘録

ブルックナー:交響曲第8番

 ◆データ/ブルックナー:交響曲第8番(ノーヴァク、1890年版)、1982年9月24-26日、ロンドン・フィル

  全般に遅い運行で、特に第3楽章のアダージョ後半の第2主題を奏するヴァイオリンの引っぱり方などは限界に挑んでいるかのような緩慢さである。しかし、そこに籠められるのはとても深い豊かな響きである。
  フルトヴェングラー、クナッパーツブッシュ、そしてチェリビダッケなどにも共通するが、遅いテンポの持続は、その少しの変化でも微妙な表情づけを可能とする。第4楽章も同様。速くなく(nicht schnell)どころではなく第3楽章の長い延長線が続く。フィナーレもコラール風の句の前後で若干、テンポが上がるが最後までほぼ巡航速度は維持される。フルトヴェングラーのようなアゴーギグにともなうクレッシェンドやディミニュエンドの多用はなく、使われる場合はかなり抑制的に(しかし、それゆえ効果的に)発動される。
  しかし内燃するエネルギーは迸るように激しく、なんど聴いても終了後深い感動がある。テンシュテットらしい名演。
(追記)テンシュテットはいま廉価盤集がでているのでそちらも参照→Great EMI Recordings

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%8A%E3%83%BC-%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC8%E7%95%AA-%E3%83%86%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%88-%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%B9/dp/B003VPMDRO/ref=cm_cr-mr-img

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