ハンス・ロスバウト  Hans Rosbaud 2

2番を聴いて、正直痩せた録音にがっかりして、しばらく放っておいたが、思いなおして再度5番を取り出してきた。

5番について。野太いブルックナーで骨格線が透視できるような演奏。咽び泣くようなと感じた2番での弦の歌わせ方はここでもみられるが、むしろ低弦の厚みある合奏が強調されて全体に重量感がある演奏。

第2楽章はコラール風の親しみやすいメロディよりも、リズムの切れ味のほうが先立つ感じ。音に弛みがない。ヨッフム同様、オーケストラにエネルギーが徐々に蓄積されていくようなブルックナー特有の緊張感が醸成されていく。南西ドイツ放送交響楽団はけっして上手いオケではないが、一徹にブルックナー・サウンドづくりに集中していく様が連想され好感がもてる。

思い切り明るい色調の第3楽章はテンポをあまり動かさず、小細工を用いずに「素」のままのブルックナーの良さを自信をもって提示しているかのようだ。

第4楽章もリズムの切れ味のよさが身上で、フーガ、二重フーガ、逆行フーガといった技法も、リズミックな処理と自然な「うねり」のなかで生き生きと息づく。最強音の広がりは本録音の悪さでは実は十分には把捉はできないのだが、以上の連続のなかでフィナーレの質量の大きさは想像しうるしそれは感動的。ロスバウトの根強いファンがいることに納得する見事な演奏。

http://www.amazon.co.jp/Bruckner-Symphony-No-5/dp/B00009W8LV/ref=cm_cr-mr-title

【以下はHMVからの引用】

ロスバウト/ブルックナー:交響曲選集(4CD)

ロスバウト&南西ドイツ放送交響楽団

近現代音楽を得意とした往年の名指揮者、ハンス・ロスバウト[1895-1962]は、マーラーやブルックナー作品の演奏にも定評があり、これまでリリースされてきたアルバムでも、その相性の良さは明らかでした。

今回のセットには、初登場となる第2番のほか、有名な第5番と第7番、そして第8番を収めており、モノラルながら非常に聴きやすい音質ということで、ロスバウト・ファンには大いに注目されるところです。(HMV)

【収録情報】

Disc1

ブルックナー:

・交響曲第2番ハ短調 WAB.102 [60:15]

18:50 + 17:17 + 08:31 + 15:37

1956年12月10,13日、バーデン=バーデンでの録音

 

Disc2

・交響曲第5番変ロ長調 WAB.105 [75:41]

20:11 + 16:51 + 14:49 + 23:50

1953年10月21日、バーデン=バーデンでの録音

 

Disc3

・交響曲第7番ホ長調 WAB.107 [63:01]

19:03 + 21:33 + 10:48 + 11:37

1957年12月27,30日、ロッフェナウでの録音

 

Disc4

・交響曲第8番ハ短調 WAB.108 [72:28]

13:35 + 13:24 + 26:08 + 19:21

1957年11月17日、バーデン=バーデンでの録音

南西ドイツ放送交響楽団

ハンス・ロスバウト(指揮)

録音方式:モノラル

http://www.hmv.co.jp/news/article/1310270002/

http://www.amazon.co.jp/dp/B00H27YV2W/ref=wl_it_dp_o_pC_S_ttl?_encoding=UTF8&colid=2AP6H65EZ6KPB&coliid=I3HC216OAMFV1D

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