ブルックナー 隠れた名盤 交響曲第3番

ニコラウス・アーノンクール「 ブルックナー:交響曲第3番[ノヴァーク版]」

ブルックナーの第3番は、作曲者自身によるウイーン・フィルとの初演が大失敗で不幸な生い立ちをもった曲です。大改訂が1876ー79年にかけて行われます(第2稿)。さらに、これでもブルックナーは満足せず、1890年に再度の改訂(第3稿)を行い、リヒター/ウイーン・フィルで演奏され大成功、ここで雪辱を果たします。よって、通常は第3稿の演奏が多いのですが、アーノンクールはあえて中間改訂の第2稿のノヴァーク版を採用しています。

管楽器のメロディも通常と微妙に異なり、またティンパニーの使い方なども独特で、ブルックナーに親しんだリスナーは「エッ、これが3番!どこか違うよ」とはじめは思われるでしょうが、これはこれで聴き慣れると面白いですし、コンセルトヘボーの演奏自身は立派です。私は好きで聴いています。アーノンクールの演奏が嫌いでなければ、2枚目以降の3番のチョイスに加えても損はしません。

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