ブルックナー : 交響曲 第4番 「ロマンティック」 (Anton Bruckner : Symphony No.4 ”Romantic” / Bruno Walter | Columbia Symphony Orchestra)

ブルックナー : 交響曲 第4番 「ロマンティック」 (Anton Bruckner : Symphony No.4 ''Romantic'' / Bruno Walter | Columbia Symphony Orchestra)

ワルターの4番ではNBC響との1940年2月10日のライヴ録音 Bruckner<Sym.No.4 もある。これは思いがけず「剛の者」の男性的な突進力ある稀有な記録だったが、対して20年後の晩年の本盤は、はるかに緩やかで落ち着きに満ちている。
特に第2楽章の諦観的なメロディの奥深さは感動的で、永年この曲に親しんできた大指揮者自身のあたかも送別の辞を聴いているような感もある。第3楽章「狩のスケルツォ」は軽快だが、中間部では一転テンポを落とし、むしろその後の安息や過去の追想を楽しんでいるかのようだ。終楽章は引き締まった秀演。メロディが流麗で胸に響く一方、終結部ではNBC響盤を彷彿とさせる渾身のタクトも連想させる。
発売後、「ロマンティック」の定番の評価がながく続いたが、今日聴きなおしてみると、オーケストラの統制が折々でやや弱く緊迫感に一瞬空隙があるように感じる。されど、老練な大家らしく過度な強調を一切排除した、安定感ある自然体のブルックナーが好きな向きには、ヴァントや朝比奈隆とも共通し、いまも変わらぬ訴求力があろう。

→ The Original Jacket Collection:Bruno Walter Conducts Famous Mahler & Bruckner にて聴取

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【以下は引用】

[収録内容]
ブルックナー : 交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」 (原典版)

ブルーノ・ワルター (指揮)
コロンビア交響楽団

セッション録音 : 1960年2月13、15、17、25日 / アメリカン・リージョン・ホール (カリフォルニア)
使用音源 : Private archive (2トラック | 38 センチ | オープンリール・テープ)

ワルター指揮、コロンビア交響楽団によるステレオ録音のブルックナーは第4番、第7番、第9番の3曲が残されました。その中でワルターの音楽性と最も相性が良いのがこの第4番「ロマンティック」だと言われています。演奏内容については今さら述べるまでもないでしょう。今回入手したテープはマスター・テープのストレートなコピーらしく、内声部がくっきりと見通しよく響き、ワルターの細やかな表情がより明確に捉えられます。 (制作者コメント)

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