ブルックナー 登山に譬えれば…

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多彩なブルックナー・ワールド。登山に譬えれば、10に及ぶ高山の連峰(交響曲群)があり、さまざまな登山家(指揮者)は、どの山からそれを攻略していくかの登攀戦略を練っていく。その面白さは、眺めている立場(リスナー)からは格別のものがある。

交響曲全集の完成は、いわば連峰制覇記録だが、1番から9番までを標準とすれば、00番や0番を含むかどうか、また9番について輔筆の第4楽章を入れるかどうかといった選択肢(オプション)もある。さらに、登攀ルートについては、概ね3通り(原典版、ハース版、ノヴァーク版)があり、それぞれの山(交響曲各番)によって、どれを選ぶかも重要なメッセージとなっている。

さらに、登攀にあたってのクルー(オーケストラ)の優秀さは絶対的な要素である。3つのメジャー(ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、コンセルトヘボウ)のほかプロ・ドイツ系(ドレスデン、ミュンヘン、バイエルンなど)は固有の登攀記録(スコア)をもっている。一方で、アメリカ系(シカゴ、クリーグランドなど)もハンガリー出身の名登山家(ショルティ、ドホナーニ)によって鍛えられ、3メジャーやプロ・ドイツ系に伍している。また、名アルピニストによっては専門のクルーが設けられる場合(ワルター/コロンビア響、クレンペラー/フィルハーモニー管)もあり、これも一流の記録を誇る。

名アルピニスト列伝という観点からは、まず2人の大御所がいる。①フルトヴェングラーと②クナッパーツブッシュである。次に、ブルックナーの音楽価値をいち早く見抜き、それに続こうとしたマーラーの弟子筋の③ワルター、④クレンペラーは別格の地位をしめる。これに続くブルックネリアーナ指揮者として⑤ヨッフム、⑥シューリヒト、⑦ヴァント、⑧チェリビダッケなどが続く。

ブルックナーに限らないが、当代一流のトップランナーとして、ワーグナーとともにブルックナーでも重要な足跡を残した⑨カラヤン、⑩ベーム、⑪ショルティ。マーラーとともにブルックナーも得意とした⑫テンシュテット、⑬ハイティンク、⑭シノーポリ、⑮シャイーなどもいる。

ほかにも⑯朝比奈隆、⑰若杉弘はじめ日本所縁の⑱マタチッチ、⑲ブロムシュテット、そして最後は、遡って⑳ベイヌム、これで20名。まだまだ裾野は広い。

①フルトヴェングラー: フルトヴェングラー ブルックナー

②クナッパーツブッシュ:クナッパーツブッシュ  ブルックナー Knappertsbusch Bruckner 2

③ワルター:ブルックナー/メモランダムⅨ⑨ーB.ワルター、O.クレンペラー、L.マタチッチ

④クレンペラー:クレンペラー ブルックナー交響曲集 <12>

⑤ヨッフム:ヨッフム ブルックナー

⑥シューリヒト:シューリヒト ブルックナー 交響曲第9番 <1>

⑦ヴァント:ヴァント ブルックナー交響曲全集(旧盤)<11>

⑧チェリビダッケ:チェリビダッケ ブルックナー

⑨カラヤン:ブルックナー//メモランダムⅤ④ーカラヤン 再考

⑩ベーム:べーム  Karl Böhm

⑪ショルティ:ブルックナー/メモランダムⅤ④ ーG.ショルティ

⑫テンシュテット:ブルックナー/メモランダム⑦ーK.テンシュテット

⑬ハイティンク:アントン・ブルックナー ~ エディション (Anton Bruckner ~ The Collection) (20CD Box)

⑭シノーポリ:ブルックナー/メモランダムⅡ③ーG.シノーポリ

⑮シャイー:ブルックナー//メモランダムⅥ⑨ HMV最近の注目盤から 4 全集

⑯朝比奈隆:ブルックナー/メモランダムⅦ⑥ー朝比奈隆(2)

⑰若杉弘:ブルックナー/メモランダム⑨ー若杉弘

⑱マタチッチ:ブルックナー/メモランダムⅨ⑨ーB.ワルター、O.クレンペラー、L.マタチッチ

⑲ブロムシュテット:ブルックナー NHK ブロムシュテット

⑳ベイヌム:ブルックナー 選集 ベイヌム 備忘録

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