ギーレン/バーデン・バーデン南西ドイツ放送響  交響曲第8番

Bruckner: Synfonie Nr.8, C-moll, Gielen

ミヒャエル・ギーレン(Michael Gielen)が2019年3月8日、91才で逝去した。ドレスデン生まれの老大家はブルックナーを得意とし最近交響曲全集(下記:参考)を残してくれている。

一方、いま追悼の気持ちで聴いているのは、第8番(ハ-ス版)であり、これは1990年12月、13日~19日、手兵たる南西ドイツ放送響を振ってのハンス・ロスバウトスタジオでのセッション録音である。60代前半の円熟期の演奏で集中度、細心の音の錬磨ともに“天晴れ”のもの。南西ドイツ放送響の澄んだ響きと機能主義的巧さも相まって、クリアで明快な録音。特に後半2楽章の充実ぶりが顕著だが、遅い一定のテンポをかたくなに守りながら(それに慣れるまではいささかの忍耐を要するかも知れない)、ブルックナー特有の音の“うねり”を大きく描いてみせる。そのアプローチには迷いがなく、自信に満ちたギーレンの代表盤の一つだろう。親日家だった巨匠のご冥福をお祈りしたい。

 

【参考】ギーレン・ブルックナー:交響曲全集―エディション第2集(1968-2013年)―

・第1番:ウィーン版、2009年1月ライヴ

・第2番:1877年 第2稿、ザールブリュッケン放送響、1968年3月

・第3番:1876/1877年 第2稿、1999年5月

・第4番:1874年 第1稿、1994年4月

・第5番:1878年 原典版、1988年12月&1989年11月

・第6番:1881年 原典版、2001年3月

・第7番:1883年 原典版、1986年12月

・弟8番:1887年版 第1稿、2007年6月ライヴ

・第9番:原典版、2013年12月ライヴ

*第2番以外は、バーデン・バーデン南西ドイツ放送響

https://www.amazon.co.jp/Bruckner-Synfonie-Nr-8-C-moll-Gielen/dp/B006BF8PGE/ref=sr_1_4?s=music&ie=UTF8&qid=1552226168&sr=1-4&keywords=gielen+bruckner#customerReviews

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