ブルックナー/メモランダム⑥の1ー座右の伝記本

 手近に置いておきたい伝記本として、土田英三郎『ブルックナー』(1988年新潮文庫)があります。先にみた『ブルックナーの手帖』(1981年青土社)では、土田氏は、「ブルックナーの形式ー図式と形式」を執筆し、また巻末の「詳細年譜/生涯・作品・時代」と「参考文献資料目録」を編集されています。
 また、本書のコラムで「ドイツで初稿の演奏を聴いたときのこと」を寄稿している根岸一美氏は、『手帖』ではF.ブルーメ「ブルックナーの生涯」を翻訳しています。
 本書はハンディな文庫本ですが、ブルックナーを知り、また聴くうえで、最良の指南書だと思います。
 
土田英三郎『ブルックナー』(1988年新潮文庫)目次

第1章 オーバーエスターライヒの片田舎にて
第2章 教師への道
第3章 音楽家への道
第4章 大聖堂オルガニスト
第5章 交響曲の世界へ
第6章 プロフェッサー・ブルックナー
第7章 受難―『第三交響曲』
第8章 名声への階段―『第七交響曲』
第9章 勝利―『第八交響曲』
第10章 生からの別れ―『第九交響曲』

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